おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

6SN7全段差動プッシュプルアンプ・OPTをケースに入れる

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6SN7全段差動プッシュプルアンプのOPT、KA-14-54Pをサムテックのトランスケース、TT0005に入れた。今回はそのやり方をご紹介。

 

ふつうバンド型のOPTをさらにトランスケースに入れるなんてナンセンス以外の何者でもない。でも見栄えは格段に良くなるし、つまらないこだわりだ。

 

拙5A6プッシュプルアンプではOPTバンドの固定部分を金ノコで切って落とすという荒療治をやったけど、できることなら無加工でケースに収めたい。

 

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上記のようなプレートを作成すれば、OPTを斜めにすることでTT0005に収まることがわかった。ここで問題となるのはプレートの固定穴とOPTの固定穴が接近しており、固定時に干渉してしまうこと。そこでスペーサーを使用することでそれを回避しようと考えた。

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アルミプレートの加工図を作ってみた。プレートは55mm×55mmの正方形。Φ3.5mmの穴を4個、Φ4.5mmの穴を2個開ける。

 

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アルミプレートは奥澤で55mm×55mmにカットしてもらった。厚みは1.5mm。もっと薄くても良かったが、たまたまそれしか在庫がなかった。

 

[アルミプレート固定用]

M3皿ネジ15mm×4、金属スペーサーM3用6mm×4、スプリングワッシャ×4、M3ナット×4

 

[OPT固定用]

M4鍋ネジ10mm×2、樹脂スペーサーM4用5mm×2、M4ナット×2

 

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皿ネジをトランスケースの底板に差し込み、スペーサー、スプリングワッシャを画像のように入れる。次にプレートを差し込んでナットをゆるく固定する。先にスプリングワッシャを入れるのはプレートの高さ調整のためで、そうしないとOPTのバンドとネジが干渉してしまう。

 

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OPTを固定したところ。鍋ネジを、樹脂スペーサーを介してプレートに固定する。樹脂スペーサーを使うのは絶縁のためではなくて、金属スペーサーと比べてみたら樹脂スペーサーのほうが厚みが少なかったから。

 

プレート固定用の金属スペーサーとM4ナットが干渉してナットがはめにくいので、プレートの4.5mm穴は大きめに開けておいたほうが良いかもしれない。

 

全てのビスを増し締めして完了。

 

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という感じで2個のOPTをトランスケースの底板に固定したところ。配線はプレートと底板のすき間から通すようにすればOK。

 

久しぶりに電動ドリルでプレートの穴開けをしたんだけど、リハビリ中の左肩が痛くなってしまった。まだこういう力仕事は時期尚早だったのかもしれない。