6SN7全段差動プッシュプルアンプに使う2SK117BLの選別をした。
選別治具は以前製作したものを使用。詳細はFET&CRD選別治具作成・その1をご参照。
こういった選別は手早く店を広げてテキパキと片付けたい。治具とデジタルマルチメータ、FETを準備して3分後には測定開始。
やり方は治具の中に入れた紙に書いてあるから思い出す必要がない。
あらかじめ決めたIdにおけるVgs電圧を測定する。Idは片方のFETに1.3mA流すので、その値で行った。設定のボリュームがクリティカルだけど、いったん設定してしまえば殆ど狂わない。
もしIdssで選別しようとするなら、FETの自己発熱で値が変化してなかなか一定値にならない。これは測定バラツキの原因となってしまう。
測定しているようす。FETをつかむのはピンセットで。手で触るとFETの温度が変わってしまう。部屋の温度は一定に、FETに風が当たるだけでも測定値が変わる。
測定はだいたい15秒〜20秒するとVgs電圧が安定するので、その値を読む。Idの大小によって安定までに要する秒数が変わってくるはず。
という感じで46個すべての測定を完了。これをトランプの神経衰弱の如く値の近い2ペアを選ぶ。
下部に並べてあるのは値の近いペア。
バラツキが2mV〜4mVで2ペア×2を5組選別完了。ゆっくりやって1時間くらいかかったかな。それぞれ小袋に入れて管理すればすぐ使える状態となる。