おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

6SN7全段差動アンプ・完成

梅雨明けして本格的な夏が到来!?おっとっと、まだ梅雨入りさえしていないんだった。6月に入ってこの気温なら、夏真っ盛りは40℃超えかも?

 

オーディオルームで吹き出してくる汗を拭いながら聴いている方へ。クーラーを入れたほうが良いでしょう。だって熱中症になったら元も子もないから。少なくとも体調を崩されないようにお願いする。

 

クーラーが嫌いな人は水風呂が有効だと思う。物理的に体温を下げちゃう。簡単至極。裸になって浸かるだけ。汗が出るけどしばらくは快適でいられるはず。

 

さて、6SN7全段差動アンプが完成したのでご披露。気温が30℃以上だと塗装に適さないので早めに済ませておいて良かった。少しあせったので仕上がりはそんなに良くないけど。

 

むかし使っていたデジカメは手ブレするので三脚が必須だった。今はキヤノンのSX160ISを使っていて、これは手ブレ補正がついているので、手持ちできれいに撮れる。液晶画面を見ながらだとどうしても対象物が傾いてしまったりで難しいけど、それなりに撮れているからいいのではなかろうか。

 

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シャーシのサイズはW250×D150×H40。今回は差動アンプなのでシンメトリカルな配置にしてみた。

 

シャーシの塗装はトヨタ車用のダークブルーマイカなんだけど、クリアを吹いたら半つや消しになった。おそらくスプレーとシャーシの距離が遠いせいだろうが、シロートゆえ近づけて液ダレしちゃったら困るので妥協した。

 

GT管のベースに印刷された文字が裏側に回ってしまった。真空管ごとに違う位置に印刷されているから統一できないものの、USソケットを180度回転させれば見えるようになるはず。

 

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斜め上から。真空管の放熱穴から内部の配線やら立ラグが見えてしまっているけど、致し方ないような。

 

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上から見たところ。電源トランスが真ん中にあって重量配分が良い。このトランスを手でつかんで持ち上げると移動しやすい。

 

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横から。アクリル板を貼り付けたのでシャーシの合わせ目が見えない。合わせ目をパテ埋めするのは大変だから、簡単でオススメの方法。

 

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後ろから。どの端子が何なのかわかるのでレタリングはしていない。

 

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シャーシ内部。+B電圧調整用の半固定抵抗は普通の抵抗に交換してある。グリッドの配線(黄色)が左右で違っているのは、平ラグの素子配置が左右でミラーになっているのに対し、ソケットは左右で同じだから。回路図を読めないと間違って発振させちゃうかも。

 

平ラグとUSソケットだからあまり配線が込み入ったところはないし、比較的製作が容易な部類になると思う。私にはボリュームにつけた抵抗が細かくて大変だったけど。

 

シャーシ内部が無塗装なのは、塗料の節約のため。このほうがシャーシアースが取りやすいのでラクということもある。

 

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回路図を上記に示す。正真正銘の全段差動アンプ。

 

詳細な特性はコチラをご参照。出力は1Wに満たないけれど、6SN7の動作点をいじれば出る可能性がある。出力アップを狙うなら差動アンプでなくてDEPPにすれば良いと思う。設計の見直しが必要になるけど。

 

6SN7のカソードに1000uF程度のコンデンサを付けて音質の違いを調べる、なんてことは現在計画していない。でも気が向いたらやっちゃうかも。そうして差動アンプじゃなくてDEPPアンプに変貌する可能性がある。

 

(2014.06.02追記)

私より耳の良い!?妻に試聴してもらった感想。

・さわやかにまとまってるね

・雑味がなくて

・解像度もいいし

・割と圧迫感がない

・わたし的には好き

・バランスはいいんじゃないの

・部屋の大きさに合ってる

・中音域にもっと厚みが出るといい、但し圧迫感が出ない範囲で

・今は割とまとまっておとなしい感じがしてる

 

私としての感想は、純粋な全段差動アンプで気に入った音が出せたのはこのアンプが初めてかもしれない。いつも出力段にDEPPの血を混ぜたりしないとどうしても好みの音にならなかったから。 ミニワッターでニアフィールドリスニングという条件が付くが、スケール感は出ていると思う。

「中音域に厚みが出るといい」とか「まとまっておとなしい感じ」というのはやはり差動アンプの特徴を言い当てていると思うので、何か思いつくことがあったら試してみるつもり。