おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

6J6パラプッシュプルアンプの妄想

手作りアンプの会での今冬のお寺大会のお題目は外道アンプ大会となるらしい。またそれはM氏追悼の意味でもある。

 

M氏にはいろいろお世話になったし、外道アンプ(自称)を妄想してみることにする。

 

お寺大会のスペシャルアンプを製作するにしろ、3分間鳴らすだけではつまらなすぎる。しかもそれが実用に耐えないものだったりすれば、いずれ解体の憂き目にあってしまう。

 

せっかく作るのだからちゃんと見栄えのするものにしたい。しかも音はメインで使用しても良いレベルで。

 

M氏にお世話になった真空管は5M-HH3だった。テレビ用チューナーに使われたタマだ。最初はこれを使おうと考えていたのだが、すこし方針を変更して6J6を使おうと思う。

 

ヒーター電圧が6.3Vだから市販の電源トランスがそのまま使えるし、5M-HH3の4.7Vに抵抗で降圧しなくても済むということもある。また、5M-HH3のEp maxは200V、対する6J6は300VなのでAB級プッシュプルで使うと出力増が期待できる。

 

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ロードラインを引いてみた。6J6はパラプッシュプルで使用する。動作点は225V・6mAとしてある。あまり電圧を高くするとB級プッシュプルになるので下げた。OPTは8KΩp-pを使用予定なのでロードラインはその1/4、2KΩとなるが、パラなので1ユニットに対してその倍、4KΩとなる(合ってるかな?)。

 

出力を計算してみたら2.5Wとなったが、どっかで計算違いをしているのだろう、せいぜい1W、頑張って1.2Wといったところだと思う。最大出力時にスーパーチャージ・ドライブシステム(仮称)が威力を発揮する。

 

電源トランスは春日無線のKmB150Fが有力候補で、0-200Vを整流してコンデンサ入力のチョークによるリプルフィルタとする。

 

初段は2SK117の差動、2SC1815のエミッタフォロワを入れてA2級動作に期待する。これは6N6P全段差動プッシュプル・ミニワッター2014 <応用バージョン>の丸パクリだ。初段用の電源は+Bから降圧させるとすごい発熱量(たぶん)となるので、電源トランスの0-16Vを倍電圧整流、Trによる簡易定電圧電源とする。

 

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主要パーツを並べてみた。電源トランスはまだ購入していない。出力トランスのケースは以前、妻がディズニーランド(の売店?)に行った時におみやげに買ってきてくれたもので、トランスケースに丁度良いので保管してあった。ようやく出番が巡ってきたわけだ。

 

外道アンプ(自称)の目玉は先日のハムフェアで入手した巨大なブロック電解コンデンサ、4700uF400Vだ。対する6J6は小人のように小さい。このアンバランスさが良い。この電解コンデンサはスーパーチャージ・ドライブシステム(仮称)の主役だ。急に大きな入力があった時に、このコンデンサに蓄えられた電荷で大出力に対応する。

 

なお構想自体が妄想なので、実現するかどうかわからないしレイアウトも変わるだろうからあくまでご参考、ということでよろしくお願いしたい。