左右チャンネルの利得を揃えるように6J6を選んだら、たまたま特性が揃っていたRchの歪率特性が良く、Lchの特性カーブと極端に違うのが気になった。
なので利得と歪率で6J6を選別することにした。6J6は全部で10本あり、それぞれ1から10までナンバーをふった。そのうちNo.3とNo.4はRchの2本。残り8本の組み合わせで調べてみよう。
歪率はペア特性が揃っているかわかりやすい1KHz・0.1W(0.894V・8Ω)の1ポイントとした。DCバランスは低域の周波数特性に影響を与えるが、利得と歪率はあまり変わらないだろうということで調節しないことにした。
組み合わせは8本の総当たりでNo.1・No.2(Lch現状)の組み合わせを除いた27通り。結果を上記に示す。 利得が一致するか、最低の歪率を示したのを水色で示した。どちらも満足するものは無かったので、それに近いNo.7・No.9のペア(ピンク)を選んだ。
DCバランスを調節し、歪率特性を測定したのが上記のグラフ。残留ノイズが多いので小出力でのグラフが上昇カーブを描いているが、何とRchの歪率特性より良くなってしまった。5%歪みでの出力は1.3W。
参考にRchの歪率特性を上記に示す。
というわけで、最終的に選別した6J6での特性は上記のようになった。