どうやら問題なく動作しているようなので、NFBをかけてみることにした。まずは6dB程度かけるつもりで、裸利得の半分となるNFB抵抗値をボリュームで調節して近い抵抗値のものを仮付け。でも、なぜか6dB程度かけるつもりが8dBかかってしまった。
そこで、Excelで計算させてみたのが上記の表。NFBを6dB程度かけるのに必要な抵抗値(RNFB)は2200Ωであることがわかる。今は1500Ωがついてるけどまあいいや。
諸特性を調べてみた。NFBは8dBかけて総合利得は13.9倍。
無帰還時の周波数特性。高域がバラついているのはOPT(KA-14-54P)の特性差だと思われる。
NFBを8dBかけた時の周波数特性。高域に盛り上がりができている。
NFB抵抗と並列に位相補正容量を入れた。この容量は聴感に影響を与えるので、少なめに560pF。
Lchの位相補正容量有り無しの周波数特性を示す。
Rchもわずかに盛り上がりが見られたので、Lchと同様に560pFの位相補正容量を入れた。特性差がある場合、左右チャンネルで違う容量値のものを入れても良いのだろうか?
クロストーク特性。20Hz〜20KHzで-79dBを確保。
Lchの歪率特性。各周波数できれいに揃っている。弓なりカーブは差動アンプの特徴。6922のカソードに0.01uFのコンデンサを入れた程度では全く影響がない。聴感上はかなり変わるけど。
Rchの歪率特性。こちらもLchと同様。歪率5%での出力は0.9Wだった。出力がA2級でかなり増えていることがわかる。ココの一番下、歪率特性と比較してみてね。
ただ拙6SN7全段差動アンプと比べると、出力の伸びは劣っている。おそらくグリッド抵抗1KΩの有り無しが影響しているものと思う。