45シングルアンプのA2級化・その1から回路をすこし変更した。6J5のヒーターバイアスの与え方を45の2本のカソード抵抗の中点から取るようにしたこと。電源回路が10Pの平ラグに収まるように、なるべくシンプルにしたいため。
その他、50μF600Vのブロック電解コンデンサを+B電源出力に入れた。電源オフ後の放電経路が無いのでブリーダー抵抗R13を追加。1MΩでチョロチョロ放電させる。
R11とR13の1MΩには380V前後の電圧がかかる。抵抗の最高使用電圧をご存知だろうか。調べてみるとタクマン電子のRLF1Sでは350Vとなっている。380Vをかけたら直ちに問題になるかというとそんなことはないと思うが、気になるので2本の抵抗を直列にするつもりでいる。
もしもA2級化の効果が無い時のことを考えて、元に戻せるようにしてある。Q1とR5を取っ払ってR9を100Ω5Wにすれば良い。45のカソード抵抗はA2級化しても値を変更していない。
シャーシ内の変更個所を赤丸で示す。電源の平ラグ基板と初段系の立ラグは全面変更。NFB抵抗と位相補正コンデンサは6J5の4ピンと6ピンで中継する。このピンはNCなので大丈夫なはず。
変更個所だけの実体図を描いてみた。シャーシ内の画像と上下が逆さまなのはご容赦。たぶんこのようにすれば何とかなると思う。2SC4793は2個のセメント抵抗に挟まれて温度が上がってしまうが、Vbeの変動などグリッド電圧に対しわずかなので問題とはならないだろう。