おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

3A5トリプルプッシュプルアンプ・特注電源トランス

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3A5トリプルプッシュプルアンプの電源トランスを特注することにした。

 

単に電源を用意するだけなら東栄のZ-02ESとJ121を使えば良いのだが、見栄えを良くしたい。それらをケース内に押し込めるとどうしてもケースの高さが60mm位になってしまう。

 

やっぱりシャーシ高は40mmくらいで、電源トランスと出力トランス、真空管を並べたいよね!

 

Z-02ESとJ121の合計金額はおそらく4,000円くらい。O-BS70は2015年2月現在で4,715円だからあまり違わない。特注のほうが1個にまとめられるし、良いんじゃないの?

 

ということで、今回は春日無線のO-BS70を選んだ。2次側は30VA以内、端子数は1次側も入れて最大12本。

 

仕様を考えてみた。

 

実験機での+BのDC-DC出力電圧は138.2Vなので、電源トランスの端子電圧は138.2/1.2=115.2Vくらいになる。AC115VからDC138Vを作るわけ。電流はDC65mA以上で、ブリッジ整流するとして最大電流63%で65/0.63=103mA以上必要。

 

3A5のフィラメント点火には絶縁型DC-DCを使用する。出力は3.3V0.66Aで効率を60%とすると3.3*0.66/0.6=3.63Wが2回路で計7.26W。トランスはAC10V1.2Aで12.0W。DC-DCの入力電圧が12Vであったとすると電流は7.26/12=0.605A必要となり、ブリッジ整流を前提として最大電流63%で1.2*0.63=0.756Aだから大丈夫。

 

なお、ショットキーバリアダイオードで全波整流後、CRフィルタで点火する方法も考えられる。 2通りの回路が使えるトランス巻線・端子として、最終的にどの回路にするか決定する。

 

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以上から仕様は上記のようになった。32V0.1Aは、O-BS70の30VAに対し余ったので入れてみた。+B1の供給用だが、たぶん使わないと思う。

 

端子数は1次2次合わせて12本となり、全て使用することになる。

 

トランスの特注番号が決まった。H27-02181、平成27年2月の181番目だろうか。ずいぶん受注があるんだね。