特注電源トランスが出来上がるまで間があるので、本番機の電源回路を設計してみた。
整流後、C1のところの電圧はトランス端子電圧の大体1.3倍程度となるので、115*1.3=149.5V。この電圧から+B電圧と-C電圧を作る。FETリプルフィルタでの降圧は150-134-4.4=7.6V。整流後はリプルが含まれているのであまり余裕はない。余裕を取り過ぎるとJ1の発熱が多くなってしまうしトランスの端子電圧も上げなくてはいけない。
また、150Vと書いてあるのはC1の両端電圧になるので念のため。
前段が半導体、出力段は直熱管なので、電源オン後に+B・+B1電圧が早く立ち上がるように設計してある。
+B1はTr式簡易定電圧電源でC5とC6がケチってあるのはFETリプルフィルタを通した後だから。ブリーダー抵抗は面倒なので付けなかった。電源オフ後に+B・+B1が下がりきらなかったら後付けしようと思う。
なおR3は150Ωだが、本番機のステレオ構成となると-C電圧が大きくなりすぎるので、75Ωに減らすつもり。
電源回路はいちおうLTspiceでシミュレーションしてある。
V1とシリーズに入っている10Ωは結果を合わせ込むためで、値はテキトウ。
シミュレーション結果。VINとNODE1は8Vあるので電源電圧が変動しても大丈夫なはず。
右上のところを拡大。VINはこのようにノコギリ状となっている。
電源基板の平ラグパターンを考えてみた。10Pの平ラグに収まる。100KΩが半固定抵抗なのは、実験機(モノラル)と本番機(ステレオ)で降圧する電圧が異なるため。
当初-C(150Ωと1000uF)を入れる位置を間違えて、C1(100uF250V)とR1(1MΩ)の間にしてしまったので書き直した。どうもこういうのはGNDじゃなくて-Cと認識するのが難しい。
といったところで平ラグにパーツを組んでみた。2SK3566はシャーシに取り付けるので間に合わせのヒートシンクを抱かせている。2SK3566の発振防止用抵抗はFETの足のところに直付けしてある。