おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

3A5トリプルプッシュプルアンプ・再びフィラメント電源

特注電源トランスは0-2.5V-5V1.2Aが2巻線ある。フィラメントの点火に降圧型DC-DCコンバータを使用し、2巻線を直列にして0-10V1.2Aとして使う。

 

0-2.5V-5Vとしたのにはわけがあって、2.5Vをセンタータップとして全波整流し、CRフィルタを通す方法も考えていた。

 

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フィラメント電源回路を上記に示す。(3)はレギュレータを使用した場合で、ICの消費電力が3Wにもなってしまうので却下。

 

(1)の場合で、+B電源を昇圧型DC-DCコンバータからトランス式のFETリプルフィルタに変更したら残留ノイズが0.3mVになった。

 

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これは前回の実験画像の使い回しで、じつは(2)のCRリプルフィルタをテストしているところ。F1〜F2端子間のリプルは28mVあった。これではアンプの残留ノイズが増えてしまうかもしれない。

 

ところが出力段は差動アンプ構成で、+B電源のリプルに強いのと同様、フィラメント電源のリプルにも強いのではないかと考えた。

 

結果は残留ノイズが0.09mVとなった。思ったとおり、低ノイズになることがわかった。

 

降圧型DC-DCコンバータはC2とC3に470uFのOSコンデンサを使ってみたが、スイッチングノイズを減らすことができなかった。LCフィルタにしてみてもやはりノイズを減らすことができなかった。耳に聞こえないノイズだけど、CRリプルフィルタで0.1mV程度になるのならこちらを採用しようかと思う。

 

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電源トランス版の回路図はこんな感じ。まだ不整合やら修正するところがあると思う。+B1は平ラグにちょうど抵抗(R16)を入れるところがあったので追加した。電源オフ後に1分もすれば放電するみたい。

 

3A5のプレートにDCバランス測定用の抵抗を入れていたが削除。3A5のカソードにコンデンサを入れるかもしれない。

 

姉妹サイトで書いたけど、この番外編でDC(AC)バランスを調整すればいいのではないか。私以外でこの方法で調整している人を知らないけど。

 

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