どうもクサイクサイと思っていた45シングルアンプの異臭の原因がわかった。それはどうやらZENITHの45にあったようだ。
以来、この手のニオイには敏感になってしまい、すこしでも臭うと音楽を聴くどころではなくなっていた。
どういうニオイなのかネットではうまく説明できないが、プリント基板があったらそのニオイを嗅いでほしい。そのニオイを1000倍濃くしたような感じ。ってやはりわかりにくいよね。
どうも動作させると臭う。温度が上がりやすいものでまず頭に浮かぶのは真空管だ。この45はヤフオクで入手したもので、ソケットに緩みがあったらしく接着剤のようなものが塗ってある。
交換したタマはSYLVANIAの刻印のもので2本持っていた。なんで片方だけSYLVANIAだったのか、もう忘れてしまったのでわからない。
片方だけ替えたのは何か意味があるのかと思って、カソード電圧を左右で比較してみたが数ボルトの差でしかない。オシロで波形を観測しても特に違いは見られない。
左右チャンネルがSYLVANIAで統一できたから良しとしよう。
以前ネットで真空管ソケットの緩みを固定する接着剤としてセメダインスーパーXが挙がっていたように思う。温度変化に耐え、異種の接着に効果を発揮し、固まっても弾性を保つ。瞬間接着剤はガラスの膨張収縮に対し弾性が無いので良くないらしい。
それにしても温度が上がると臭う接着剤って何なんだろうか。ニオイがしない接着剤の使用をお願いしたい。
さて、45を交換したのでハムバランス調整をした。ハムバランサには100Ωの巻線VRを使っているが、ハムが最小となるのがピンポイントで、ほんのわずか回しただけでハムが増えてしまう。巻線の1本分でかなり変わる。これではハムが最小に追い込めているかどうかわからない。
ハムバランサは中央付近になっているようなので、上記回路のようにしてみた。20Ωの巻線VRは以前使ったものが2個あったので、ジャンク箱の中からさらに33Ωの抵抗を4本見つけて改造した。
シャーシ内はこんな感じになった。
再びハムバランス調整をしてみると、調整がブロードになったのはわかるがやはりハムの最小点がピンポイントなのは変わらなかった。改造の手間に比べて効果は少ないが、元に戻すのも面倒なのでこのままとする。