おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

3A5トリプルプッシュプルアンプ・バラックで動作確認

フィラメント点火実験が済んだので、バラックを組んで動作確認を行うことにした。

 

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片チャンネル分の回路を組んだところ。

 

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回路の電圧を赤字で示す。3A5のカソード電圧がすこし高いのは、+B1が高めなのとLM334Zの電流が少なめのため。3A5のIpは1ユニットあたり5.07mAとなり、最大定格である5mAをわずかにオーバーしてしまうが、Ebが98.3Vと最大定格の135Vに対し余裕があるから大丈夫ではないかな。Ppは0.5Wと最大定格の100%。

 

フィラメント電圧は1.4VとなるようにR1を2.8Ωとしたが、時間が経つと低下して1.385Vとなった。RAYTHEONの3A5の特性だと思うけど、温まると微妙にフィラメント電流が増加するみたい。

 

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動作確認中。オシロで表示しているのは1KHzの1W(2.83V・8Ω)サイン波。DMMでカソード電圧とEb(プレート〜カソード電圧)を表示。オシロ波形でわかるがクリップしていて1Wは出ない。

 

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一時的に+B電圧を上げてみたところ。Eb=135V、Ip=5.7mA、Pp=0.77W。最大定格をオーバーしているので良い子はマネしないように。EbやIpを増やせば1W出ることを確認。

 

方形波観測もしたが、きれいな波形でリンギングは見られず高域特性は良好。

 

次回は詳細な特性測定を予定。

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