電源関係の事前チェックが済んでいるので、簡単にアンプ部基板まわりの配線チェックをした後に真空管を挿し、電源投入。どかーん!?
カソード電圧と+B電圧をまず確認。+Bは134Vの設計に対し132V程度ですこし低い。回路の他の電圧はほぼ設計どおり。
実測した電圧を赤字で示す。フィラメント電圧は1.43Vと1.46Vだった。電池管だから1.4V〜1.5Vの範囲にあればOKと判断。R18の変更はしないことにした。+B電圧は、我が家はAC100Vが実質102V程度あることを考えると適正と判断。
オシレータ、ミリボルトメータとオシロで波形チェック。問題なし。今回も動作一発OKだ。
とりあえず簡単に諸特性を測定してみた。高域の周波数特性が左右チャンネルで食い違っているのはなぜだろう。NFBはまだかけていない。出力はたぶん1W程度だと思う。
左チャンネルの残留ノイズが右チャンネルに比べて多いのは、入力のシールド線が電源トランスのわきを通っているため。初段ゲート入力をGNDに接地すると0.1mVくらい減る。無帰還で0.2〜0.3mVに収まっているので当初の予定どおり。
本当はシールド線をカナレの3C-2Vに変更すれば電源トランスからの誘導ノイズを受け難くなると思うが、そんなに太いケーブルを通すところがない。
無帰還での周波数特性を上記に示す。高域における-3dB点が左右チャンネルで違っているのはOPTの特性らしい。これくらいなら許容範囲じゃないのかな。
もし左右の特性を合わせるのなら、OPTをたくさん買ってペア組しなけりゃならない。そして選別から外れたやつをヤフオクで売る。私には到底できないなあ。
現状では特に問題となるところが見受けられないので、今後はNFBをかけて詳細な特性を測定する予定。