おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

4P1Lプッシュプルアンプ・動作の確認

配線チェック後に真空管を挿さずに電源投入、電圧チェック。初段カスコード及び電源系に異常は見られない。

 

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真空管を挿して再び電源オン。電圧を確認する。初段カスコードの電圧が高めだが、ほぼ予定通り。

 

測定器を接続してチェック、動作していることを確認。

 

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利得は34.5倍、すこし高め。おそらくKNFが少なめなのだろうと想像。周波数特性は十分。残留ノイズは0.74mVと高め。

 

DFは1.1と低い。前述のKNFが少なめのためと思われる。gmが低いとKNFが少なくなる。

 

NFBに適当な抵抗をつないでみると出力電圧が増える? あれれ、おかしいな。PFBになっている。

 

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上記はEL32ppアンプの回路図。EL32ppアンプは3段アンプ、4P1Lppアンプは2段アンプだから、P1とP2が逆にならなければならない。間違えた!

 

一番簡単なのは4P1Lのグリッド配線を入れ替えることだが、実際のレイアウトと回路図で4P1Lが入れ子になってしまう。やはりプレートとカソード配線を入れ替えたほうが良さそう。

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変更した回路図。P1とP2、16Ωと0Ωを入れ替えた。こうしないとKNFがKPFになってしまう。

 

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配線を変更したところ(赤と緑)。 修正後にNFBを確認するとまた出力電圧が増えてしまった?あれれ?

 

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よくよく考えると、基板のNFB配線を入れ替えなければならないことが判明。OPT2次の0Ω側はGNDでないのでPFBになってしまう。普通は0Ω側がGNDなので利得は変化しないんだけど。

 

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変更後のアンプ部基板。白い線が変更したところ。

 

これでようやくNFBがかかるようになった。ヤレヤレ。

 

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