4P1L赤熱の不具合があって回路修正してからとりあえず安定に動作しているようなので、試聴がてら感想をつらつら書いてみた。
このアンプはフィラメントの赤熱している様子が正面から見える。ただ縦の一線なのであまり目立たない。電池管だからそんなに灯って見えないのが当たり前なのかもしれない。
低音の迫力が床の振動となって伝わってくる。あまり音量が上がっていないように感じるのに、実際の音量はかなり出ている。女性ボーカルの声がウェットで美しい。
繊細で高解像度、目隠しをしたら半導体アンプと勘違いしてしまうかもしれない。
私より耳の良い!?妻が多忙で試聴してもらえないので、そちらの評価は後日行う予定。 ときどき4P1Lからチッ、チッという音がする。おそらく内部の電極が熱膨張して起きているのだろう。
このアンプは消費電力が46Wあまりと結構多い。真空管だけでなく電源トランスやリプルフィルタFETからも発熱するので輻射熱もかなりある。部屋をエアコンで冷房するようになって、これからの季節は辛くなりそうだ。
+B電圧を10V下げたので、歪率特性を調べてみた。これはLch。歪率5%での出力が8Wから7.5Wに低下したが、特性は殆ど一緒。
Rchの歪率特性。おそらく4P1Lのペア特性が合っていないせいか、歪率は高めだがLchと同じ傾向。
4P1LのSGに抵抗を追加したのでクロストーク特性も調べた。こちらも特に変化は見られなかった。
さてこのアンプ、シャーシを何色で塗装するかいろいろ考えている。ロクタル管ならクロムが合うかなと思ってアサヒペンのメッキ調スプレー、クロムはどうかなあ?
でもこのスプレー、塗ったところを指で触ると剥がれてしまうらしい。しかも、上にクリアを吹くと普通のシルバーみたいになるようだ。これではあえて使う意味がない。
ではガンメタリックのように渋く塗装するのはどうか。クルマ用のスプレーでできるはず。あるいはハンマートーンスプレーか。でも自分が持っているのはずいぶん使っていないやつだから大丈夫かな。
カー用品店に行って良さそうな色のスプレーを探してみるつもり。