おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

ミニオフ会

神奈川県の某所で行われたミニオフ会に今年も参加してきた。曇りがちで出かける時には小雨がパラついたりしている天気。今回は全部で4人だった。

 

アンプを持ち寄って交代で鳴らしながら四方山話をするというスタイル。日頃疑問に思っている回路とか特性とかの話題が気軽にできるのが良いかも。

 

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システム全景。和室で反射が少なく低音の量感は少なめ。

 

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F氏の6B4G CSPPアンプ。6B4Gを並べるのではなく電源トランスの後方にも配置するというレイアウト。

 

私の拙6B4Gシングルアンプの音の印象は「インパクトがあってクール」なのだが、このアンプは柔らかい音なので違う。私のアンプは、前段で使った6N2Pによってそういう音作りがなされた可能性がある。

 

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K氏の6AQ5 CSPPアンプ。いずれ作り直すとのことなので、音の作り込みに期待。 http://www.asahi-net.or.jp/~cn3h-kkc/claft/6aq5_simada.htm

 

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K氏のTrシングルアンプ。意外に普通の音(と言っちゃ失礼だけれども)。出力段をチョーク負荷とし、クラーフ結合でマッチングトランスにつないでいる。 http://www.asahi-net.or.jp/~cn3h-kkc/claft/tr_singl.htm

 

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拙3A5トリプルプッシュプルアンプ。A2級ドライブのせいか、出力以上にパワーがある印象。 後でM氏に特性を測定して頂いたが、LchのDCバランスが崩れていたようで低域の歪率が悪かった。

 

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M氏の6080差動アンプ。回路技術てんこ盛り。初段は2SK170で12AU7のカスコード差動、6080カソードは独立定電流で自動バイアス調整、LEDでヒートアップ状態や6080に異常が起きた時を知らせる仕掛けがしてある。

 

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内部。よくぞここまで詰め込んだという感じ。

 

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M氏によるAnalogDiscoveryとFRAplusの特性測定風景。F氏の6B4G CSPPアンプを測定中。特性1項目につき10〜30秒くらい。

 

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拙3A5トリプルプッシュプルアンプも測定して頂いた。FRAplusは10Hz以下と位相特性が測れるのが強みかな。

 

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これはオシレータとミリボルトメータで測定したもの。ほぼ同じ特性が得られている。

 

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Lchの歪率特性。低域の歪率が悪いのはDCバランスが崩れていたのかもしれない。

 

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オーディオアナライザVP-7721Aによる歪率特性。110Hzを除くと0.1W以上でほぼ一致している。

 

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Rchの歪率特性。こちらは低域の歪率が悪く出ることはなかった。

 

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オーディオアナライザVP-7721Aによる歪率特性。やはり0.1W以上でほぼ一致。0.1W以下でも歪率カーブのウネウネは似ているような。

 

どちらが正確かというと、オーディオアナライザは校正していないしよくわからないといった印象。むしろFRAplusの短時間で測定可能という特徴を活かして、回路パラメータフィッティングに使えば威力を発揮すると思う。

 

最後になりましたが、幹事を務められたF氏に感謝の意を表します。

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