平ラグ基板が完成したところで、電源基板の動作確認を単体で行うことにした。東栄PT-10のレギュレーションがわからないので、+B電圧がどのくらいになるのか予想がつかないのだ。
バラックで実験中。820Ω10Wのセメント抵抗が4本あったので、直列に+Bの負荷(=3280Ω)として接続している。
結果は+Bが180Vの予定に対し172Vと低く出た。整流後の電圧は212Vに対し205Vと低い。そこでR8を150KΩから減らしてみたが、なかなか180Vまで上がらない。
R8の変更で電圧を上げようとすると整流後の電圧が下がってしまうので計算通りにいかない。結局82KΩまで減らしてようやく180Vに達するようになった。
R8が150KΩ時の残留リプルは2.2mVくらい。R8を減らしたらだんだん上昇して2.7mVになってしまった。
そこでC4を47μFから増量して2個分の94μFとしてみた。整流後の電圧は変わらなかったが残留リプルは1.5mVに減少した。SP端子で換算すると51μVとなる。
C4とR8を変更した時の回路の電圧を上記に示す。PT-10の160V端子はAC100V換算で157Vとなり、定格の約半分の55mAを流しただけで160Vを割ってしまった。
PT-10の160Vは盛りすぎなんじゃね?額面150Vが妥当なところ。150V-0-150V 100mAなら春日無線のH24-0101の廉価版で容量が大きいというわけだから、電流が必要だったらこちらのほうが適していると思うよ。