おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

3B7パラシングルアンプ・特性測定

左右両チャンネルのバラックを作成したので、いつものように特性を調べてみた。

 

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3B7の利得にバラツキが多く、近いのを2本選んで測定。NFB量がちがうのにDFが一緒なのは不思議。残留ノイズはフィラメント回路のDC-DCノイズが取れずに高い数値を示しているが、高周波が主体なので殆ど聞き取れない。

 

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周波数特性。左右チャンネルでほぼ一致するのは気持ちが良い。NFB量が違うはずなのに高域の減衰カーブが一緒なのはなぜ?

 

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Lchの歪率特性。+BのDC-DCにLCフィルタを入れたために小出力での歪率悪化が見られなくなった。フィラメント回路のDC-DCノイズは高周波(350KHz)のためオーディオアナライザVP-7721A(最高150KHz)では検知できない。

 

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Rchの歪率特性。妙にうねったカーブとなっていて歪率が高め。直線的に増加していれば2次歪み主体といえるが、このケースではわからない。

 

小音量で試聴している限りにおいては音に関する不満は感じない。駄耳だから特に変なところがない限りわからないせいもある。

 

ときどき3B7のカソード電圧を測っているが、現在は16.8Vと16.3V。すこし下がってはいるが安定しているようだ。

 

試作機を作るのなら+Bとフィラメント電源を電源トランスにしようと考えている。フィラメント電源はレギュレータにしたい。そうなるとトランスに独立した2巻線が必要となる。+B用の巻線は0-150V 100mAくらい。

 

でも電源トランスの特注は避けたい。そうなると東栄変成器のPT-10くらいしかない。これには0-6.3V 1Aの巻線が2つある。+B用は160V-0V-160V 100mAで容量も電圧も高め。でも3B7以外のタマで使い回しをする場合には都合が良いかもしれない。

 

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