6N2Pの音色が支配的なのでは?ということで、12AX7ならどうなのか試してみることにした。高域のクロストーク悪化はとりあえず無視。
変換ソケットを作った。試すのはエレハモの12AX7EHとSIEMENSのECC83。真空管の入った衣装ケースをゴソゴソしたら出てきた2本でやってみる。
変換ソケットで試聴しているところ。初段はECC83。
変換ソケットで試聴しているところ。初段は12AX7EH。
結果を書くと、やはり音色の傾向は変わらなかった。繊細な感じで艶っぽいとかこってりした印象は全くない。やはり回路的な何かが音色を支配しているのだろうか。
それなら、ということでCV4055にウルトラリニアー(に近い)接続を試してみることにした。OPTのOUT-54B57は1次側がB-5K-7Kで、1次側をひっくり返して7K端子に+Bを、B端子にプレートをつなぐ。
インピーダンス 2KΩ:8Ω 変圧比 15.8:1
インピーダンス 7KΩ:8Ω 変圧比 29.6:1
2KΩというのはOPTの5K-7K端子間。5KをUL端子とすれば、15.8/29.6*100=53%のところにタップがあることになる。合ってるかな?
インピーダンスは巻数比の2乗となるので
√5000÷√7000=0.845
1次側をひっくり返すと1-0.845=0.155
即ち15.5%のところにタップがあることになる。
UL接続はタップを40%〜50%のところに取るので、15.5%は5極管接続に近いUL接続になる。
(2016.12.4 訂正)
OPTの1次側をひっくり返しただけではオーバーオールNFBがかけられなくなるので2次側もひっくり返す。
回路図を上記に示す。基本的にOPTの結線を変えただけ。試聴するだけなので回路のCRフィッティングはしていない。
オシロでPFBになっていないことを確認後に試聴してみる。結果はやはり音の傾向は変わらなかった。CV4055って基本的にウォームトーンではないのでは?
繊細で写実的、低音は早めに落ちているから量感は出ないけど瞬発力があるといった感じ。これはこれで良いかも。
CV4055を6P1Pに戻してみたが、シャリシャリした感じでどうも音が薄っぺらい印象だった。
CV4055は5結→3結→UL接続と試してみたけど、印象はUL接続が一番良かった。主役を交代してCV4055シングルアンプとし、回路変更してみようかな。