おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

3B7パラシングルアンプ・A2級の動作

試作機が動作しているようなので、手持ちの8本の3B7を総合利得で選別してみた。

 

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結果を上記に示す。利得はバラバラで、No.5はエミ減にしてしまったタマなので当然除外。たまたまリファレンスと一致したNo.4をRchに採用することにした。

 

ところがしばらく動作させているとNo.4の利得が11.6倍に落ちてしまった。どうも挙動不審なところがあり、定格内で動作させているのに特性が変化していってしまうのだ。なんかいや〜んな感じ。

 

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ところで、私が入手した3B7は全てのタマで足のピンが錆びていた。気になったので全てのピンを#2000のペーパーで磨いた。磨くと動作中に酸化して使えなくなるかもしれないのだが、このタマはあまり温度が上がらないし、錆びたまま使うのはどうかと思ったので割り切った。

 

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出力1W・1KHzでのグリッド対カソード(フィラメント)4ピンのオシロ波形を見てみた。DC結合での測定。グリッド〜カソード間の電圧は0.4V程度だったので殆ど無視できるとして、10:1のプローブでの測定なので+10V〜-12.5Vで振り込まれていることがわかる。上下で非対称なのは初段で2次歪みが生じているため。殆どノーバイアスでA2級の動作をしている。

 

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Ep-Ip特性図にロードラインを書き入れてみた。実測では特性カーブが右に平行移動しているようで、プレート電圧は154Vなのだが180Vのところに動作点の丸印をつけた。

 

曲線が無いところなので推定なのだが、フルスイングに近い動作をしていることがわかる(もっと出力は出る)。+10Vまで振り込んでも大丈夫かいな?まあ一瞬だからグリッド電流がドバッと流れ続けることはないんだけど。

 

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