いつものように作ったアンプの特性を測定した。
諸特性を上記に示す。バラックと異なるのは残留ノイズで、DC-DCをトランス電源に換えたことによるもの。DC-DCは高周波ノイズが取れなかった。聞こえないから構わないんだけど。
周波数特性。3B7の個体差で超低域のレベルや高域の落ち具合が微妙に違ってくる。
クロストーク特性。20Hz〜20KHzでは低域がリミットして-57dB以上となった。私が製作するアンプでは、可聴帯域はおおむね残留ノイズに埋もれるから、原因がよくわからない。A2級でグリッド電流が流れていることが何か影響しているのだろうか。
Lchの歪率特性。〜みたいなカーブを描き、歪率が悪めなのはA2級のためだろう。
Rchの歪率特性。100Hzのカーブが変だが測定するたびに変化してしまう。
クロストークとか歪率は良くないけれど、試聴しているとスケール感がよく出ていて中高域の透明感がある。特性と聴感が一致しない。音場も広くて情景描写がきれいに出る。
前回で報告したが特性が変化してしまうことが気になる。これがエージングによるものなら構わないと思うのだが、エミ減とかの劣化かもしれない。現行生産されているタマではもちろんないから、どんどんタマを交換するわけにはいかない。しばらく様子を見るとするか。