東栄変成器のT-1200でDCを重畳した特性の測定をしてみることにした。
T-1200は1次0-3K-5K-7KΩ、2次0-4-8Ωとなっている。出力は2.5W、インダクタンスは未発表だが20Hあるらしい。イチカワトランスのITS-2.5Wと中身が同じとすれば、1次許容DC電流は40mAということになる。重量は400g。
特性の測定は0-7KΩ:0-8Ωで行った。測定回路は前回KA-5070Sで行ったものと同じ。但し重畳DC電流は30.6mAとした。
2次オープンでのインピーダンス特性を上記に示す。KA-5070Sと打って変わって頂上がなだらかなお椀型になった。ピークがはっきりしない。DC重畳では全般的に低めとなった。
10Hz〜2KHzでのインダクタンスを上記に示す。50HzにおけるDC重畳でのインダクタンスは17Hとなった。但しこれは電流値を振っていないので、もっと少なくしたらインダクタンスが増える可能性がある。
T-1200の0-8Ω間に8Ωの抵抗を接続し、インピーダンス特性を測定してみた。結果は40KHz付近にピークが現れた。これは信号源インピーダンスが高いためだと思う。KA-5070Sではなぜピークが現れなかったのかわからない。400HzにおけるDC重畳でのインピーダンスは6.2KΩで少し低め。
コアサイズを無視すればKA-5070SもT-1200も1次7KΩのOPTだけど、特性を調べるとまるで違うという結果になった。 ま、とりあえずご参考、ということで。