おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

12B4A SRPPアンプを改造する・その2

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掲示板にてARITOさんから

私なら12B4Aですかね。150Vタップから+180Vくらいを作れば、5W+5Wくらいのアンプなら出来そうです。アイドリング電流25mAくらいなら流せそうですので、無信号時のP損は4.5Wと良い感じじゃないでしょうか。

というコメントを頂いたので、7C5をやめて12B4Aのままで設計してみることにしよう。ソケットがそのまま使えるので改造費用が安くて済む。

 

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前回作成した回路図を変更した。ビーム管から三極管になったから利得が減り、ドライブ電圧を高くしなければ本当はいけないんだけどそのまま。というか出力が何W出るのか計算していないのでドライブ電圧は出たとこ勝負。

 

もとより12B4Aアンプの回路を変えただけで音色が変わるとは思えないので、とりあえずやってみようという感じ。

 

あっ、初段は7N7じゃなくてMT管の12AU7にした。特性はたぶん一緒だから大丈夫だろう。

 

12AU7のグリッドを直接GNDにできないかと思ってLTspiceでシミュレーションしてみたが、出力の振幅が小さくなってしまってダメだった。もしできたらR17・ZD・C10を削除できるんだけど。

 

初段+B1の残留リプルをどれくらいにしたら残留ノイズに影響を及ぼさない程度になるのかわからない。初段は差動アンプなので同相ノイズには強いわけで、ある程度残留リプルがあっても大丈夫なはず。

 

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これは12B4A SRPPアンプのシャーシ内部。OPT-5Pをどこに固定したらよいのか悩むところ。また、電源系が複雑になるので8Pの平ラグに収まるとは思えず、10Pにして平ラグに固定穴を開けるつもり。これらがクリアできれば改造はすんなりいくと思う。

 

そういえばOPTの1次側と2次側は絶縁されているか確認が必要なんだった。元々がマッチングトランスだから1次と2次のDC絶縁耐圧は大丈夫なのか、これは自己責任となる。

 

久しぶりに12B4A SRPPアンプを引っ張りだして聴いてみると、これはこれでありかと思ってしまった。ひとことで言うとシャープでクリア、低音にボリューム感がある。これがCSPP化でどう変わるのだろうか。

 

(追記)

改造前提で記憶に留めるために聴いているけどなんかすげー良い音で鳴ってるみたい。まるで改造しないでくれって言っているよう。それとも駄耳の許容範囲が広がったのか。来週中にはRW-20が入手できそうだし、むりやりCSPPに合わせて改造するより現状のほうが合ってるんじゃないかな?

(追記ここまで)