おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

SV811-10Aアンプ・RW-20の特性

開発を凍結していたSV811-10Aシングルアンプだが、注文したソフトンのRW-20がようやく届いたので再開しようと考えている。

 

アンプにRW-20を実装する前にインダクタンスとインピーダンス特性を調べておきたい。周波数特性は実装後に評価する予定。

 

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RW-20。メーカーのWebはこちら。UL1015の配線が使われており、1次はAWG20、2次はAWG16。AWG16はオーバースペックではなかろうか。余った配線はケース内に押し込んでおけば良いので、シャーシ裏にぐるぐるまとめる必要はない。

 

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1次側は黄〜橙で5KΩ、青〜橙で2.7KΩ(正相接続)。2次側は6Ωとなっている。2次側に8Ωを接続すると1次側黄〜橙は6.6KΩとなる。正相接続は2段増幅用の接続のようだ。

 

1次黄〜橙のDCRを測ってみたところ2個とも125Ωだった。室温は20℃くらい。

 

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DC重畳60mAでのインダクタンスを測ってみた。50Hzでのインダクタンスは10.5Hとなった。

 

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2次側オープンでのインピーダンス特性。

 

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2次側に8Ωを接続した時のインピーダンス特性。平坦部では5.9KΩと予想より0.7KΩ程度低くなった。

 

同様に測定した春日無線KA-5070Sの5KΩインピーダンス特性は平坦部が5.1KΩだったので、アンプにRW-20を換装してもインピーダンスはあまり変わらないと思われる。

 

KA-5070Sの1次5KΩでのインダクタンスは18.9Hだったから、RW-20に換装すると低域の落ち込みが早くなるかもしれない。

 

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インピーダンスの比較をgifアニメで作ってみた。

 

RW-20が高域に寄っているのがわかる。 RW-20の高域特性、損失の低さ、音のヌケに期待しているので、それらが良ければ低域をある程度犠牲にしても構わないと思っている。