何というタイトルにしたらよいか迷ってデータ取りとしてみた。基礎データだからわざわざ迷うこともないけど。
手持ちのRAYTHEON・HYTRON・KAN-RAD2本で1KHzの歪率を調べてみた。
データ取りには2号機を使用した。〜という曲線を描いているようだけど見事なまでにバラバラになった。歪率特性は大体の傾向を示す目安にしかならない。
出力を125mW・0.5W・1Wと変えながら周波数特性を調べてみた。KA-5070Sは出力が1Wでも低域の落ち込みが少ない。小出力なほど高域のレベルが上がる傾向にあるが、あまり変わらない。
+BのFETリプルフィルタに入れていた1.5MΩの代わりにツェナーD5・D6・D7を入れて安定化させてみた。ツェナーの電圧は292.7V、+Bは290Vとなった。
クロストーク特性を測定した。100Hz以下でクロストークが良くなった。LTspiceでシミュレーションを行ったところ、抵抗の場合とツェナーの場合で+Bのインピーダンス特性に違いは見られなかったが、実際にはインピーダンスが100Hz以下で低下しているということか。
整流後の電圧から+Bを引くと17Vあまり。これくらいの電位差があればAC100Vが低下してもリプルがそのまま出てしまうことは無いだろう。最大出力時には整流後の電圧が低下して同様なことが起こりうるがたぶん大丈夫と思う。
初段系の電源+B1をツェナーD5で安定化させてみた。ツェナーには1mA流している。左右チャンネルで別々に2回路用意した。
再びクロストーク特性を測定した。ところがツェナーで安定化させても特性には変化がなかった。クロストークは+Bを介して起きているということなのだろうか。
クロストークの数値自体は問題になるレベルではないので、あえて回路変更しなくても良いと思う。