6B5シングルアンプの初段カスコードに、12AU7の代わりに6J5を挿してみた。6B5は手持ちの3本がカーボンスートされて中が見えないし、メタル管の6J5でも似合うと思った。
6J5は後に6J5GT、2ユニットが入って6SN7GT、MT管時代には6FQ7/6CG7となっていく。G管の6J5Gもあるようだが見たことがない。
9ピンMTプラグでUSソケットへの変換プラグを作った。
挿してみたらメタル管は重いので自立せず寝てしまったがまあいいや。 6J5のプレート電圧を76Vに調整。もっとも調整しなくても78Vくらいだったのでそのまま差し替えできる。6J5のグリッドバイアスは-2.4Vくらい。
念のため諸特性を測定。12AU7の場合と誤差範囲か。
周波数特性。高域のレベル落ちがわずかに早くなった。
クロストーク特性。変化なし。
1号機の歪率特性。これはHYTRONで、非常に素直。
2号機の歪率特性。これはRAYTHEON。管内が見えるやつなのに特性が良くない。エージングが進んで最大出力が低下しているみたい。実験機で寿命を迎えてしまったら嫌だなあ。
HYTRONの6B5はヒートアップ時にSPからピヨッという音がする。左右チャンネルで差し替えてみたから間違いない。これが無ければ完璧なのに。
駄耳での試聴結果を書いておくと、臨場感豊かに再生するといった感じ。なんだかわからないけどイイのだ。魅力的音質とでも表現すれば良いのかな。自分の好みに合っているようだ。
同じメタル管で6C5を持っていたのでこちらと差し替えて聴いてみたが、私には違いがわからなかった。6C5でも6J5でも、どっちでも良いんじゃね?