6B5のドライバー側ユニットのプレートを出力側ユニットのプレートに接続してみた。超三結のようになるとも言えるし出力管にPG帰還がかかるとも言える。
PG帰還に関して言えば、入力インピーダンスが低下、出力インピーダンスも低下、利得も低下する。
回路図を上記に示す。
諸特性を上記の右表に示す。利得は2dB低下、DFは2.94に増加、周波数特性は低域寄りになった。歪率5%での出力は100Hz・1KHzでは1.6Wだが、10KHzでは1.4Wとなり、全ての帯域で大幅に低下。
6B5の出力側ユニットのカソード電流を測定すると、1Wを超えたあたりから電流が減り始めて出力が頭打ちになる。ドライバー側ユニットのグリッド電圧はマイナスに引かれるようになる。
原因はよくわからないが、現象からは出力を抑える方向に働くことがわかる。
初段カスコードの出力波形を見ても順調に増えていくので初段がリミットしているわけではない。
残念ながら期待どおりには行かないみたい。