6B5シングルアンプ実験機の回路図を作成した。DCDCではなくて通常の電源トランスによる電源とした。
回路図を上記に示す。
電源トランスはノグチのPMC-100M。発注した後で菅野電機のSD-2820がベストなことに気づいたが、まあ今回はコレでいってみよう。
PMC-100Mの+Bタップは200V-240V-280Vなので、ダイオード整流とすると+Bはだいたい250V/300V/350Vとなる。250Vだと低すぎるし、300Vだと高い。6B5のプレート電圧は最高325Vだから300Vでも大丈夫。しかし両チャンネル分の6B5の電流は106mAとなり初段を加えると111mA、定格の0.1A(100mA)を超えてしまう。
ただPMC-100Mは280Vタップを使わないので、VAで計算すると280Vの56VAに対し240*0.111*2=53.3VAとなり、電流が10%くらいオーバーしても大丈夫と判断する。
+BはFETリプルフィルタとした。クロストーク特性の評価を行い、これでいくかどうかを決める。6B5の電流が出力で増減するので、すでに電流オーバーになっている時点でどういう影響があるか。
すでに製作した実験機とは別にシャーシを用意し、それで組み上げる。+Bは左右チャンネル共通とし、DCDCはやめる。
2台のシャーシがあるのに回路図は共通だからすこし違和感があるが、試作機を前提としているのでこんなふうになった。