おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

フィエスタ・ラティーノアメリカーナ・エン・カワサキ

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今回のエントリーはいつもの真空管アンプ製作とはうって変わって、私の別の趣味である南米音楽の演奏だ。南米民族音楽は日本ではフォルクローレと言われているが、これはスペイン語で単に民族音楽を意味する。素晴らしきムダ知識をあなたに!

今年も招かれたので演奏してきた。川崎にはラテンアメリカの人が多く暮らしており、彼らのためのイベントだ。

 

先の映像は長いので、これは去年のフィエスタ・ラティーノアメリカーナ・エン・カワサキYouTube映像。

 

私が所属しているバンドはEstrella Andinaという。訳すとアンデスの星となる。いささか恥ずかしい名前なのだ。結成から4年くらいだろうか。メキシコ・エクアドル・ペルー・ボリビア・チリなどの国々の民族音楽を演奏している。

 

今回演奏したのはコンドルは飛んでいく、ボリビアニータ、マリポーサの3曲。

 

最初は「コンドルは飛んでいく」。サイモン&ガーファンクルが歌って世界的にヒットし有名になった曲。

 

曲は3つのパートに分かれており、リズムで表すとヤラビ・フォックスインカイコ(パサカジェ)・ワイノとなる。

 

原曲は1910年台に歌劇用に作曲されたものと言われている。ところが原曲には最初のヤラビのパートが無い。後の世代にヤラビが追加されたらしい。ちなみにサイモン&ガーファンクルが歌ったのはヤラビのパートのみ。私達が演奏する際にはフォックスインカイコを飛ばしてヤラビとワイノで演奏することが多い。

 

次はボリビアニータでボリビアの娘という意味。リズムはトバス(トバ)といい、ボリビアでも低地のアマゾン地方の音楽。よくパレードでも腰ミノをつけて槍を持ち、跳ねながら踊ることが多い。

 

カラマルカというグループが作曲したもので、彼らはラパス出身だ。ラパスは3600m強の高地にあって空気が薄い。すり鉢状に家が立ち並び、標高が低いところほど裕福な人々が暮らす。空気の濃いほうが価値が高いんだね。

 

最後の曲はマリポーサで訳すとちょうちょ。ボリビアの曲でリズムはモレナーダ。モレーノは褐色の肌を意味し、植民地時代にアフリカから鉱山の採掘のために連れてこられた黒人奴隷が行進する様を表しているという。

 

冒頭にジャラジャラ鳴らしている楽器はマトラカといい、足につけられた鎖を引きずる音を模したとされている。

 

歌詞の内容を訳すとこんな感じ(意訳)。

マトラカの音で みんながモレナーダを 歌い 踊っているよ

手をたたいて 足を鳴らして パーティーは楽しいな!

 

何でこの曲がマリポーサというのか知らないけれど、上を向いて歩こうという曲があるでしょう。この曲は南米でも日本の曲ということが良く知られている。でもタイトルはスキヤキなんだよね。