前回は平ラグ基板を取り付ける前まで完了。ハンダゴテが入りにくいので、先に基板へ配線をハンダ付けしてしまう。電源トランスは感電防止と底蓋とのショート防止のために熱収縮チューブをつけた。
電源基板を取り付けて配線が済んだら動作チェックを行う。+Bは無負荷で172V、+B1は31.4Vくらいになった。+Bの動作確認はFETのゲート〜ソース間が4V程度あるのでOKとした。
アンプ部基板も先に配線を取り付けてしまう。長めにした入力のシールド線も一緒に付けてRCA端子のところで長さを調節することにした。
アンプ部基板はトランスが邪魔をしてやりにくかったが何とかビスで固定することができた。シールド線のRCA端子へのハンダ付けは何とかクリア。アンプ部基板のGND配線をシールド線にゆるく巻きつけてシールドの強化とした。グリッド直列抵抗をハンダ付けしたら配線が全て完了。
シャーシ内はこんなふうになった。平ラグを使っているので込み入っているように見えるが、ユニバーサル基板に組めばもっとコンパクトになるだろう。
反対側から見たところ。シャーシ内に電源トランスやヒータートランスではなく出力トランスを取り付けることができたら良かったのにと思う。出力トランスは厚みがあるので50mmのシャーシでは収まらない。
アンプ部基板は単体で動作チェックが完了しているので、配線忘れや間違いが無ければ動作するはず。
予想される問題点としては、電源トランスやヒータートランスが初段系回路に近いので残留ノイズが増えるかもしれないこと。また、いちおうクロストークには気を使ってはいるけど、狭いところに組んだ場合に問題が生ずるかもしれない。この2点で問題なければ、回路は試作機と同じだし完成までいくのでは、と思う。