おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

EL32シングルアンプ・配線完了〜動作一発OK

EL32シングルアンプの配線の続きをやる。OPTの配線が邪魔なので先に処理してしまう。次に電源基板に予め配線を取り付けてから固定する。電源トランスからの配線とGNDだけ接続して電源基板の動作チェック。

 

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シャーシ内部はこんな状態。+Bは無負荷なので361Vくらいまで上昇、トランスの+Bタップは283Vくらい。整流後と+Bの電位差は14Vくらいでリプルフィルタが正常に動作していると判断した。また+B1は100V前後で設計どおり。

 

+Bの放電経路が無いのでチェック後は必ず抵抗で放電させる。これを忘れると後のハンダ付けで感電するので注意!(実際やったことがある)。

 

その後は出力段周りの配線を済ませる。続いてアンプ部基板を取り付けながら配線を行う。RchができたらLchも同様にする。

 

Lchのシールド線を通した後に電源基板のビスを一旦外してシールド線にアンプ部からのGND配線を巻きつけた。

 

アンプ部基板の配線が済んだら、EL32カソードのCRを取り付けて完了だ。

 

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配線が終わったシャーシ内部。すこしゴチャゴチャしているが、行き当たりばったりで配線したわりには整っているのではないだろうか。

 

電源部の動作確認が済んでいるので、配線チェックはアンプ部を中心に行った。どうやら配線忘れやショートは無いので、真空管を挿さずに電源を投入してグリッド電圧を56Vに調整する。ショートループのコンデンサの耐圧が350Vだが無負荷では360V程度かかるので手早く行う。

 

真空管を挿して再び電源オン、各部の電圧をチェック。+Bが12V程度高い。ヒーター電圧は6.7Vあった。他の箇所は問題なし。

 

SP端子にDMMをつなぎ、ACレンジにしてRCA端子に指を触れて電圧が増えるのを確認。動作一発OKだ。

 

ヒーター電圧が高いので直列抵抗を0.22Ωから1Ωに増やしたら6.3Vになったので良しとした。

 

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各部の電圧は上記のようになった。実効プレート電圧がEp maxと同じ250Vだが電流が26mAと少なめでPp maxの8Wに対し6.5W(81%)なので大丈夫ではなかろうか。

 

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これは1KHz2W(4Vrms 8Ω)でのサイン波形。上側が鈍っているのはカットオフで、下側はグリッドをプラスに振り込んでいるところで折れ曲がっていると思われる。上下のクリップがほぼ同時にくる。