現状の6550 CSPPアンプは残留ノイズがLch 0.24mV、Rch 0.16mVと試作機での90μV(0.09mV)に比べて多い。試作機と本番機で何が違うといったら、本番機ではチョークを2個並べてその間に入力のシールド線を通してあることくらい。
シールド線やそれに巻きつけてあるアンプ部のGND配線を竹ピンセットで突いてみると残留ノイズの数値がかなり変化する。おそらくチョークの漏洩磁束の影響を受けているのだろうと思われる。
影響から逃れるにはシールド線とGND配線をチョークから遠ざけること。
これは修正前。チョークの間をシールド線が通っている。
修正後。シールド線が迂回しているのがわかると思う。シールド線にぐるぐる巻きつけてあるのはアンプ部のGND配線。
この修正で、入力ショートでの残留ノイズはLch 94μV(0.094mV)、Rch 94μV(0.094mV)まで低減できた。ちなみに入力オープンでの残留ノイズはLch 0.25mV、Rch 0.27mVだった。入力オープンでの残留ノイズも低い数値に収まっている。
これで残留ノイズが試作機とほぼ同じレベルになったので、詳細な特性を調べてみる予定。