おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

45シングルアンプ・動作一発OK!

組み上がった45シングルアンプの配線チェックを行う。電源部は正常動作を確認しているので、それ以外の箇所を重点的にチェック。

 

誤配線や配線忘れ、ショート・オープンは無いようなので動作確認に移る。

 

6DN7だけを挿してカソード電圧が10V以下であることを確認。45は自己バイアスだが、グリッドにプラス電圧をかけるので過電流の未然防止。

 

45も挿してカソード電圧を監視する。50V前後になった。

 

+Bが290Vと設計より7V程度低い。45のカソード電圧が50Vになるように6DN7 Section2のバイアスを調整。これで45には33mA流れる計算になる。35mAより多く流すと寿命を縮める可能性がある。

 

初段は1.8mA流れるように6DN7 Section1のプレート電圧を調整。これは初段カスコードの電流を1.8mAで設計しているため。+B電圧が低めなので168V程度になるようにする。

 

測定器類やオシロを接続して動作確認、正常に動作している。今回も動作一発OKだ。

 

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各部の電圧を確認。回路図に赤字で記入したものを上記に示す。

 

+Bの整流後電圧は305Vくらい。VT-62シングルアンプ(PMC-100Mの280Vタップ使用)では356V(280Vの1.27倍)だったので、45シングルアンプでは240Vの1.27倍は305Vとなるので合っている。

 

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無帰還の状態での特性を測定したものを上記に示す。

 

周波数特性は10Hz(-2.7〜-2.8dB)〜24KHz(-3dB)だった。高域の落ちが早め。利得は36〜37倍で設計の31.7倍より多めとなった。

 

DFは1.7前後で、まあこんなもんかな。残留ノイズはハムバランス調整後で0.6mV前後。ただ45を優しくデコピンするとずれてしまう。

 

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周波数特性を測定。かまぼこ型で低域寄りだが高域は150KHzまで凸凹がなく綺麗に落ちていっている。左右の特性も良く揃っている。

 

問題無さそうなので、NFBをかけてみる予定。