おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

TpAs-203/TpAs-202版トランス式USB DACのクロストーク特性

前回はマッチングトランスがTF-3だったが、拙宅にはもう2台のトランス式USB DACがある。そのDACでのクロストーク特性を調べてみることにした。

 

3台のUSB DACは出力電圧が異なっており、TpAs-202版は0.5V、TpAs-203版は2.1V、TF-3版は1.1Vとなっている。マッチングトランスは全てTAMURA。

 

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まずTpAs-203版トランス式USB DACの回路図を上記に示す。インダクタはLHLZ06NBの1mHを2個直列にしている。

 

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ケースの内部。左右チャンネルのインダクタ(黄緑色)間隔は2cmくらい。

 

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TpAs-203版のクロストーク特性。1KHz・0dBFSは2.1Vと高いので特性自体は良くなる。20Hzで-71dB、20KHzで-63dB。20Hz〜20KHzでは-63dB以下となっている。10KHzでは-72dBとなっており問題ない。

 

高域クロストークの悪化はインダクタの相互干渉というよりむしろボリューム〜RCA端子間で起きており、このラインを動かすとクロストークの値が変化する。 続いてTpAs-202版トランス式USB DAC

 

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TpAs-202版トランス式USB DACの回路図を上記に示す。インダクタはLHLZ06NBの2.2mHが1個。

 

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ケースの内部。インダクタの間にはマッチングトランスがあり相互干渉が起こりにくい配置となっている。

 

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TpAs-202版のクロストーク特性。1KH・0dBFSは0.5Vと低いので特性自体は悪めに出る。20Hzで-66dB、20KHzで-61dB。20Hz〜20KHzでは-61dB以下となっている。10KHzでは-70dBとなっており問題ない。

 

以上、前回を含め3台のUSB DACのクロストーク特性を調べたがいずれも問題ない程度になっていることがわかった。太陽誘電のインダクタLHLZ06NBが相互干渉の起こりにくい構造になっているかどうかはわからないが結果的にはOKだった。

 

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