おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

12B4A SRPPアンプ・動作確認〜特性測定

12B4A SRPPアンプの配線チェックを行った。ハンダ不良や接続ミスは無いようなので動作チェックに移る。

 

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真空管を挿して電源オン、各部の電圧を測定。+Bが14V高い他は問題なし。チョークによる電圧降下を考慮してR11の値を41.4KΩから22KΩに下げたのが影響している。

 

SP端子にDMMをACレンジにして接続し、RCA端子に指を触れて電圧が上昇するのを確認。動作一発OKだ。オシロでの波形観測結果は問題なし。

 

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無帰還の状態で簡単に特性を測定。利得は25倍あり少し増えた。6N2PからECC83に換えたためと思われる。左右の利得はほぼ揃っている。残留ノイズは0.12mVと低い。

 

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NFBをかけることにし、値はリニューアル前と同じ2KΩとした。NFB量は7dBとなった。利得が前より増えたので、NFB量も1dB程度増えた。周波数特性は高域が伸びて-3dBでは125KHzとなった。でも伸びすぎのような?ちなみに解体前は100KHzだった。残留ノイズは0.08mVまで低下。

 

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周波数特性。いかり肩だが素直に高域が落ちている。

 

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上記は昔測定した12AX7A-12B4Aでの周波数特性。0dBが1Wと125mWの違いがあるにせよ、NFBが1dB程度違うだけでこんなに特性が変わるものなの?

 

今回はZobelを入れている。0.1uFと10Ωによるカットオフ周波数は159KHz。効きすぎかもしれない。2段構成のアンプだし、元は入れていなかったし、要らないっちゃあ要らないかも。

 

Zobelを外して1W時の周波数特性を調べてみよう。同じような特性になるはず。

 

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クロストーク特性。20Hz〜20KHzでは-73dB以下となっている。特段良くないが問題ないレベル。

 

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Lchの歪率特性。各周波数がよく揃っている。5%歪みでは3.8W。出力が増えたのは+Bが上がったためだろう。

 

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Rchの歪率特性。各周波数がよく揃っている。5%歪みでは3.7W。

 

特性測定結果は、心配した残留ノイズは低レベルだしクロストーク特性も問題なかった。周波数特性が気になる。