配線が完了した6DJ8パラシングルアンプ2号機の配線チェックをする。配線忘れやショート・オープンは無さそうなので真空管を挿して電源投入。
電圧正常、SP端子にDMMをACレンジにしてつなぎ、RCA端子に指を触れて電圧が上昇するのを確認。測定器類を接続してオシロ波形チェック。大丈夫そう。
実測した電圧を赤字で示す。ほぼ設計どおり。
簡単に特性を測定してみた。無帰還で利得は45.5倍、周波数特性は-3dB点が80〜85KHzとなった。残留ノイズはLch 0.12mV、Rch 0.07mV。DFは2.4。1号機の利得は41〜42倍だったから少し増えた。
無帰還での周波数特性を上記に示す。100KHz付近にすこし凸凹があるが、350KHzまで素直に減衰している。
問題なさそうなのでNFBをかけてみた。NFB抵抗は2.2KΩとした。利得は19倍、NFB量は7.6dBとなった。周波数特性は80KHzあたりにピークが生じたのでNFB抵抗と並列に235pFを入れた(470pFの2個直列)。周波数特性の-3dB点は152KHz〜160KHzとなった。残留ノイズはLch 64μV、Rch 44μV。DFは7.1。
周波数特性。
クロストークは1号機より全体が下がって20Hz〜20KHzでは-65dB以下。
Lchの歪率特性。5%歪みでの出力は0.7W。
Rchの歪率特性。5%歪みでの出力は0.7W。
特性上は特に問題ない。でも1号機のときからそうだったのだが、歪率カーブが0.5Wで折れ曲がるのが気になる。