おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

6DN7 CSPPアンプの妄想

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ヤフオクに6DN7が出ていたので落札したりしていたら、手持ちでアンプに挿していない6DN7は全部で9本になった(うち2本はコインベース)。

 

そのうちいつかこのタマでアンプを作ってやろうと考えた。シングルアンプばかりじゃつまらないからプッシュプルアンプはどうかなあ?と妄想してみる。

 

並のプッシュプルアンプじゃつまらないからマッキントッシュタイプCSPPはどうだろうか。またCSPP?まあ考えるだけならタダだからやってみよう。

 

6DN7 Section2電力増幅3極管の最高プレート電圧は550Vもあって高めの電源電圧が適する。電源トランスに春日無線のKmB100F2を想定すると280V巻線から280*1.25=350Vくらいの+Bが得られる。

 

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6DN7の電力増幅部Section2に2KΩのロードラインを引いてみた。出力を計算すると(325V-170V)*80mA÷2=6.2Wとなった。なおOPTにはASTR-20Sを想定している。

 

出力段の利得を計算する。 6DN7 Section2の定数はデータシートを使う。gm=7.7mS rp=2KΩ μ=15.4 RL=8KΩ

ayumi氏のWebより、ブートストラップ無しで計算

 

A=-gm(rp//RL)/{1/2*gm(rp//RL)+1}より

=-7.7*(2//8)/{0.5*7.7*(2//8)+1}

=-1.72

3極出力管でもμが高めだから利得も多めになった。

実際はもっと低くなるはずなので1.6位で見積もってみる。

 

8KPPの出力は6.2Wと出たので、負荷8Ω時の出力電圧は√(8*6.2)=7.04V。

OPTの変圧比は√(8000:8)=31.6:1

OPTの1次電圧は7.04*31.6=222.5V

出力管の利得は1.6(とする)、222.5/1.6=139.1V

プッシュプルだから1管あたりのドライブ電圧で計算、139.1/2=69.6V

必要なドライブ電圧は波高値で、69.6*2.83=197.0Vp-p

これくらいならカスコード差動で電源電圧が350Vあればドライブできる。計算が間違ってなければ…。

 

トランスに手持ちのが無いから出費がかさむし、電圧増幅段がカスコード差動のマッキントッシュタイプCSPPアンプってすでに3台製作しているから4台目かあ。ワンパターンだよね。

 

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