6AH4GTパラシングルアンプの配線チェックを行う。RchのSP端子への配線が+ー逆になっていた。信号ショートループのコンデンサ2個への+Bがつながっていなかった。やはりまじめにチェックしないとミスがある。
真空管を挿さずに電源オン、グリッド電圧が50Vとなるように調整。続いて真空管を挿して電源オン、電圧を測るがどうもおかしい。+Bが290Vとか不安定な値を表示するし、ヒーター電圧が11Vとか7Vを示すし、1本のカソード電圧が90Vにもなってしまう。とりあえずその1本を別のに交換する。
電圧チェックができないので、測定器をつないで動作確認を行う。オシロで微弱な発振を確認。とにかく不安定。発振したりしなかったり、電圧や発振周波数も変わってしまう。
プレートの配線を動かすと変化するので5cmくらい短くしたが発振が止まらない。エミッタフォロア段の波形を見ると正常なサイン波なので、発振は出力段で起きているらしい。
グリッドに直列抵抗を入れることにした。4本揃うものとして150Ωをチョイス。これで安定して出力されるようになった。本当はグリッドをプラスに振った時、グリッド電流により電圧降下が起きてしまうので抵抗値をなるべく低くしたい。
各部の電圧を測定。特に異常は見られない。ヒーター電圧が高めなので0.1Ω1Wくらいの抵抗を入れたほうが良さそうだが手持ちにあるか?
とりあえず簡単に特性を測ってみた。周波数特性の低域はNFB無しなのでまあまあといったところ。利得は67倍前後もあって多すぎる。もっと減らす必要がある。残留ノイズはPMC-190M採用で低くなった。60μV程度が誘導ハムの影響といっても良さそう。