3HA5シングルアンプの再塗装が完了した。じつはOPTのアクリルカバーを取り付ける時に、カバーに貼り付けた金属スペーサーが剥がれてしまい、付け直したらあちこち汚くなった。まあこれも自作の味として妥協するしかないか。
本来はアクリルカバーに金属スペーサーを接着剤で貼り付けた後にシャーシの固定穴の位置決めをしなければいけなかった。金属スペーサーをシャーシに固定した後でカバーを接着すると、どうしても曲がったり接着面が一部分になって剥がれやすくなる。
回路的には一切変更していない。欲を言えば残留ノイズが0.3mV台なのを0.1mVに減らしたかった。そのためには+Bの残留リプルをもっと減らす必要があるし、OPTを防磁のケースに入れなければ達成できない。
その代わり音質的には自分の好みにとても合っている。小音量のニアフィールドで聴くという前提だが。低音は豊かで、厳密には倍音によってそれが出ていると思われ本来の低音とは違っているけど心地よいのならそれで構わない。
塗装はシルバーだったのをマツダのチタニウムグレイIIメタリックで塗り直した。この色は私の真空管アンプのアイデンティティとなりうるし、シックで良いと思っているが、ミニアンプではもっと明るい色のほうが存在感がある。その点ではシルバーで再塗装したほうが合っていたと思う。
シャーシサイドは合わせ目をパテ埋めしたが、塗装のムラや気泡がある。
アクリルケース下には瞬間接着剤のはみ出した跡(うーん)。
反対側サイドにも凸凹が残った。
極めつけはアクリルケースがシャーシから浮いてしまった。東栄変成器にはOPTのT-1200が入れられるケースが売られているけど結構値段がするし、3HA5のようなチビ球には背が高すぎる。
3HA5で100mWを絞り出すんじゃなくて電圧増幅段に使い、出力段に音色の色付けが少ないタマを採用して1W程度の出力を目標とするのが真っ当に思える。そういうアンプを組んでみたい気がする。