アナログオーディオを復活させてみたわけなのだが、LPレコードにカビの生えた跡が点々とついており鳴らしてみると針先が黒くなるしプチプチノイズが酷い。そこでレコード洗浄をやってみることにした。
アナログ・オーディオなんちゃってなのでレコードは50枚程度しかない。レコード洗浄にお金をかけたくないので家にある物でなんとかしよう。
以下の方法は極めてテキトウなので、もし追試する場合は貴重なレコードではなく捨てても良いもので行ってください。
用意したもの。洗いざらしのタオル、昔使っていたレコードクリーナーAT6017、セルローススポンジ、消毒用エタノール、ガーゼ。セルローススポンジは昔クルマを持っていた時に買ったのをカットして使った。水を使うので浴室で作業を行う。
洗面器に水を張り、台所中性洗剤を数滴垂らしたものを用意。
まずレコードにシャワーの水を当ててゴミなどを洗い流す。
(a)洗剤入りの水をセルローススポンジに含ませて軽く絞り、レコードの溝に沿って回しながら数回拭く。レーベルは濡れるが剥がれたり印刷が消えたりすることは無かった。あまり古いレコードでは養生したほうが良いかもしれない。
(b)洗剤入りの水をレコードクリーナーに含ませて、レコードの溝に沿って回しながら数回拭く。
(a)・(b)を両面行う。
シャワーの水で念入りに洗い流す。
セルローススポンジを水ですすぎ固く絞って、レコードについた水滴を回しながら拭く。両面行う。
消毒用エタノールをレコード面にスプレーしてガーゼを回しながら拭く。レーベル面にはスプレーしない。当然ガーゼでレーベル面を拭かない。レーベルの色がガーゼに移ることがある。
このエタノールでレコード面が溶けるようなことは無かったが精製水で薄めたほうが良いかも。SP盤ではやっちゃダメ!溶けちゃうからね。
エタノールをガーゼで拭いているところ。カビの除去というよりカビの防止の意味合い。これをやると指先が荒れるので、気になる人は手袋をしてやってね。
レーベル面が乾くくらい乾燥させる。吊るすのは針金ハンガーをカットし曲げて作ったもの。
トレシーにレコードクリーニング液AT634を湿らせているところ。100円玉くらいの面積で良い。少量で良いのでクリーニング液が殆ど減らない。
プレーヤーにレコードを乗せて回転させ、トレシーの濡らした面で順に拭く。移動するのは1回に1cmくらい。これをやるとレコードに静電気が発生しなくなる。AT634には帯電防止剤が含まれているようなので、その効果だろう。白い粉のようなものがトレシーに極少量だが付くのは水道水に含まれる炭酸カルシウムだろうか。
AT634って生産中止なんだね。代わりにAT634aというのが出ているから、無くなったらこれを買おう。
今度はトレシーの濡れていない面で順に拭く。これを両面行う。
洗浄が完了したレコードに1度針をトレースする。私はせっかちなので45回転で行っている。これをやると小さいプチプチノイズが減少する。本当は数回やるほうが望ましい。どちらの面をトレースしたのかわからなくなるので、A→B面あるいは1→2面の順で行うのが良い。
この後は新品の内袋・外袋に入れて保存する。カビの生えた内袋や汚くなった外袋は捨てる。
水洗いだけ4枚をいっぺんにやったら疲れたので、のんびり1枚ずつ水洗い〜針でトレースの繰り返しでやったほうが良いかも。時間はかかるが、ちゃちゃっと用意して空いた時間に行う。
まだ試行錯誤状態で、(a)・(b)の水洗いにはトレシーを使ったらどうかと考えている。また、洗浄の最後の水洗いには精製水を使ったほうが良いと思われる。
(2018.06.04追記)
その後トレシーを購入したのでトレシーに洗剤入りの水を含ませて拭くやり方でやってみた。結果は(a)・(b)と同等だった。盤面はセルローススポンジで拭き取ってからもう片方の面をやると良い。これならレコードクリーナーは不要だ。 (追記ここまで)