71Aパラシングルアンプのカソードチョークを4B-20mA(30H)からPMC-80H(80H)へ交換した。それに伴い71Aのカソード抵抗も変更した。
変更後に測定した電圧を赤字で示す。
変更後のシャーシ内部。また、残留ノイズが安定しないので71Aのフィラメント電源にCRフィルタを1段追加した。
周波数ごとに71Aのグリッド波形に凹が生じる前の電圧を修正前後で比較。修正後のほうがより高い電圧でも発生しなくなった。
20Hzにおける出力0.7W時のグリッド波形(上)とSP端子波形(下)。グリッド波形は歪んでいないがSP端子波形は歪みが生じている。
出力1.0W時。グリッド波形は歪んでいない。
出力1.5W時。グリッド波形に凹が現れた。
いつものように諸特性を測定。残留ノイズは0.2mV〜0.3mV程度まで低くなった。
周波数特性。チョーク交換前後で変わらない。
クロストーク特性。初段へ行く電源にデカップリングを入れたが3dB程度の低減に留まった。20Hz〜20kHzでは-58dB以下。
Lchの歪率特性。1kHzでの歪率5%における出力は2.5W。
Rchの歪率特性。1kHzでの歪率5%における出力は2.4W。
71Aをいろいろ差し替えていたらもともと何を挿してあったのかわからなくなった。
チョークを交換した後に試聴したが、なんだかつまらない音になったような気がした。翌日再び聴いてみたら、魅力的と思える音が出てくるようになった。いろいろいじったから何が影響しているのかわからない。
クロストーク特性がなんであまり良くないのかわからないのが引っかかるが、聴いてわからないのなら許したら、を発動するか。