基板の組み立てが完了したAMトランスミッターだが、24VのACアダプターをつないでテストしたところ一発で動作することができた。GAIN・COMPRESSION・MODULATIONが正常に動作することも確認。
ところがブーンというハムノイズが混入する。400Hzの歪んだ音で当初はスイッチングACアダプタのノイズだと思った。006P乾電池2個直列で試したところノイズが出ない。電流は50mA弱なのでトランス電源に変更したがやはり消えない。
3端子レギュレータに0.1uFの積層セラコン、配線やトランスの取り回し変更、Trリプルフィルタなど思いつくあらゆることを試したがダメだった。
このノイズはラジオの位置やトランスミッターのアンテナを動かすと変化する。
説明書の中に、「家の中のAC100V電源の配線の影響で、ハムノイズ(ブーンという低い音)が混入することがあります。アンテナの位置や張り方を変えたり、本体自体やラジオの設置場所を変えたりして対処してください。ノイズがひどいときは電池で使用してみて下さい。」と書かれていた。
上記の文章で思い浮かぶのは同調ハムだ。その対策を試してみた。
AC100V側にAC規格コンデンサを2個入れてGNDにつないだところ、ハムノイズが減った。おそらくこれだね。ならばトランスの2次側につないで試したら同様に減らすことができた。AC100V側にコンデンサを入れるのは50Vがシャーシに加わるので気持ちが悪い。2次側なら電圧は低いしコンデンサの耐圧も低いものが使える。
0.01uF100Vのコンデンサを2個入れたところ、ハムノイズの撲滅に成功。なおAM1510の代わりにW04Gでも試したのでダイオードのスイッチングノイズが原因ではない。この対策に2日かかってしまった。
整流回路基板の裏側につけたハムノイズ対策コンデンサ。
これで問題がなくなったのでケースに入れようと思う。