おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

FET選別治具のリニューアル

FETの選別には以前製作した治具(じぐ)を使っていたのだけど、手を近づけると値が変動する(ボディエフェクト)、ICクリップでFETを接続するのが手間などの問題があった。そこでZIF(ゼロプレッシャー)ソケットを使ってリニューアルすることにした。参考にした元記事(FET & CRD選別冶具(改訂版))はこちら。

 

FET_measurement_tool1.jpg 100円ショップのタッパーを使って基板上にパーツを並べる。ZIFソケットにホコリが入るのを防ぐために内蔵させる。ACアダプタも一緒に収納する。私は電流調整をロータリーSWでなくボリュームのままとした。

 

FET_measurement_tool_jittaizu.jpg 基板の実体図(もどき)を描いた。

 

FET_measurement_tool2.jpg 組み上がった基板。

 

FET_measurement_tool3.jpg 基板の裏側。実体図を左右逆にして(裏面から見た図)印刷しなかったら間違えまくり。

 

FET_measurement_tool4.jpg FET_measurement_tool5.jpg 組み込んでプリンタで印刷したラベルを貼り付けた。タッパーにはアルミテープを貼って簡易シールドとした。銅箔テープを貼って確実にGNDへ落ちるようにしてある。

 

FET_measurement_tool_schematic.gif 回路図と実測の電圧を赤字で示す。

 

FET_measurement_tool6.jpg 収納時にはこのように出っ張りが無いので積み重ねできる。

 

FET_measurement_tool7.jpg フタを取ったところ。ACアダプタとICクリップが入っている。

 

FET_measurement_tool_manual.jpg 使い方を書いた紙を入れてある。

 

FET_measurement_tool8.jpg 測定にはこのようにDC12VのACアダプタとDMMを接続する。竹ピンセットはFETの温度変化を避けるため。FETはすこし足を広げないとZIFソケットに入らない。

 

FET_measurement_tool9.jpg ICクリップでの測定はこのようにする。

 

FET_measurement_tool10.jpg 最近入手した20個の2SK117BLを測定する。まずSW1を上(Id)、SW2を下(可変)でバイアス電流の設定(200mVは2.0mA)

 

FET_measurement_tool11.jpg SW1を下(bias)にしてVGS電圧を測定する。画像では-0.274V。

 

FET_measurement_tool12.jpg SW1を上(Id)、SW2を上(Idss)にしてIdssの測定(0.712Vは7.12mA)。LEDが光る。

 

2SK117BL_selection1.gif 測定結果。4個のペアが2組、2個のペアが4組取れることがわかる。

 

手を近づけると1mV〜2mV程度変動するが、測定には全く影響しない。