塗装の終わった電源トランスの上部カバーに銘板を両面テープで貼り付けた。 OPTをOPT-S14からPMF-7WS-1014に換装した後の特性を測定してみた。OPT-S14での特性はこちら。
諸特性。周波数特性は帯域が低いほうへ移動した。出力は2.8W〜2.9Wとなった(詳細は後述)。利得はOPTの変圧比が変わったのだがあまり減少しなかった。DFは3.2に増加。残留ノイズは両チャンネルで0.1mVほど増えた。
周波数特性。あと数dB程度NFBを増やせば20Hz〜20kHzでフラットになると思う。ただ4dB程度の軽いNFBなのは、以前増やしてみたところ大人しい感じになったためであえて増やさないほうが良さそう。103kHzと220kHzにピークがある。2個のOPTの特性がよく揃っている。このOPTは当たりだと思う。
クロストーク特性。20Hz〜20kHzでは-66dB以下となっている。
Lchの歪率特性。各周波数であまりバラツキがない。5%歪みでの出力は10kHzがリミットしているが、1kHzでは3.6Wとなった。
Rchの歪率特性。Lchと同様なカーブを描いており1kHzでの5%歪みの出力は3.6W。
歪率特性はOPT-S14の時には100Hzがリミットしていたが、PMF-7WS-1014ではそれが無くなった。インダクタンス増加によるものと思われる。
特性上で問題となる点は無かった。
3階の自室にて試聴する。外観の変更点は電源トランスカバーがシャーシと同色になったのみ。
最初はまっとうな低音が出るようになったかなという感じで、他は普通で特徴が無い。ところがトランスのエージングが進んだせいなのか、だんだん送信管特有のクリアな中高域が印象付けられるようになってきた。帯域バランスは良いと思う。
前はちょっと嘘っぽい低域だったがちゃんとドスンと出るようになったんじゃないかな。そうでないとOPTを換装した意味がなくなってしまう。