おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

E130シングルアンプ・OPT換装後の特性測定

E130_single_power_trans4.jpg 塗装の終わった電源トランスの上部カバーに銘板を両面テープで貼り付けた。 OPTをOPT-S14からPMF-7WS-1014に換装した後の特性を測定してみた。OPT-S14での特性はこちら

 

E130_single_characteristic2.gif 諸特性。周波数特性は帯域が低いほうへ移動した。出力は2.8W〜2.9Wとなった(詳細は後述)。利得はOPTの変圧比が変わったのだがあまり減少しなかった。DFは3.2に増加。残留ノイズは両チャンネルで0.1mVほど増えた。

 

E130_single_freq2.gif 周波数特性。あと数dB程度NFBを増やせば20Hz〜20kHzでフラットになると思う。ただ4dB程度の軽いNFBなのは、以前増やしてみたところ大人しい感じになったためであえて増やさないほうが良さそう。103kHzと220kHzにピークがある。2個のOPTの特性がよく揃っている。このOPTは当たりだと思う。

 

E130_single_crosstalk1.gif クロストーク特性。20Hz〜20kHzでは-66dB以下となっている。

 

E130_single_distortion_Lch2.gif Lchの歪率特性。各周波数であまりバラツキがない。5%歪みでの出力は10kHzがリミットしているが、1kHzでは3.6Wとなった。

 

E130_single_distortion_Rch1.gif Rchの歪率特性。Lchと同様なカーブを描いており1kHzでの5%歪みの出力は3.6W。

 

歪率特性はOPT-S14の時には100Hzがリミットしていたが、PMF-7WS-1014ではそれが無くなった。インダクタンス増加によるものと思われる。

 

特性上で問題となる点は無かった。

 

E130_single_outside1.jpg 3階の自室にて試聴する。外観の変更点は電源トランスカバーがシャーシと同色になったのみ。

 

最初はまっとうな低音が出るようになったかなという感じで、他は普通で特徴が無い。ところがトランスのエージングが進んだせいなのか、だんだん送信管特有のクリアな中高域が印象付けられるようになってきた。帯域バランスは良いと思う。

 

前はちょっと嘘っぽい低域だったがちゃんとドスンと出るようになったんじゃないかな。そうでないとOPTを換装した意味がなくなってしまう。