試作機としてはほぼ完成と思われるが、ふと思いついたので試してみることにした。
回路図を上記に示す。カソードバイパスコンデンサをGNDから+Bに繋ぎ変えた。容量は耐圧の関係で470uFから100uFになった。出力段の信号ループとしては6DN7プレート〜OPTのP1〜P2〜カソードで完結しているのでカソードバイパスコンデンサを通らない。ただそのコンデンサを+Bに繋ぎ変えることでGNDにすこしだけ流れ出していた信号が+Bになりクロストーク量が変わるだろうと予想。
諸特性。変わったのは低域のレベルが上昇したのと残留ノイズが増えた。残留ノイズは+Bのリプルが6DN7のカソードを揺らすようになったため。利得は変わらなかった。
クロストーク特性。残留ノイズが増えた分全体的に悪化している。特に高域で悪化。なぜだかわからない。20Hz〜20kHzでは-64dB以下となった。 歪率特性は調べなかったがたぶん同じ。
とりあえず聴いてみると音量がアップし音にメリハリが出たような感じがする。元の回路に戻し、再度今回の回路にしてしばらく聴いてみたがやはり印象は同じ。ただ駄耳の私のことだから果たして本当なのかどうかわからない。どっちが好きかと言えばこっちのほうかな。