先日の拙記事で6Z-P1シングルアンプの実験をしたが、自分好みの音色だったので組んでみようと思う。6SN7全段差動ppアンプを解体し6Z-P1シングルアンプとして組み直す。これなら台数の増減はない。
回路図を上記に示す。パラレルフィードで低域の充実を狙う。マッチングトランスには手持ちのKA-8-54P2を使う。実験では7kΩのロードラインだったが、オシロ観察ではカットオフ側のクリップがわずかに早かったので8kΩのほうが良いのではないか。
電源トランスは6SN7全段差動ppアンプのPMC-95Mをそのまま流用する。6Z-P1の3結時プレート電流が20mAと少ないので、パラレルフィードのチョークコイルの電圧降下が17.8Vで済んでいる。
6SN7全段差動ppアンプのシャーシ内にチョークコイルCH-3030Zを置いてみた。いちおう収まることがわかった。
高さには余裕があるように見えるが実際は殆どない。だからチョークコイルの固定に貼り付けボスは使えない。シャーシに穴開けしてビスで固定する場合、超抵頭ネジを使ってもトランスケースの下部プレートと干渉してプレートが浮いてしまう。トランスケース上部カバーの固定穴を加工すればシャーシとの隙間が開かずに済むかどうか。底蓋のゴム足を止めるビスナットとの干渉も注意する必要がある。
まあなんとかなるかどうか、試しにやってみるしかないよね。