+B1の動作チェックの時に、電圧増幅段は半導体だと勘違いしてしまった。実際はFETと3極管のカスコードで、3極管がヒートアップするまで電圧増幅段に電流が流れない。+B1が無負荷の状態だと500V以上になる恐れがある。JJのブロック電解コンデンサの耐圧は500Vなので、規格を超えてしまうかもしれない。
上記は元にした6T9 CSPPアンプの電源部。+B1はコンデンサが2階建てでブリーダー抵抗を入れている。これを手持ちがあるからと平屋にしたのが間違いだった。
調べてみると、JJのブロック電解コンデンサには規格が560VのVNHというシリーズが存在することがわかった。500V耐圧のコンデンサに2個追加して2階建てにするのは嫌なので、このコンデンサに交換する。
LTspiceでシミュレーション回路を組んでみた。
AC100Vでの値でシミュレーションしているが、それ以上だと電源オン後に3極管がヒートアップするまで500Vを超えてしまう。
加えて、電源オフ(ここでは20秒)後にヒーターが冷えると電圧がなかなか落ちていかない。
シミュレーション回路のブリーダー抵抗を200kΩとし、CRフィルタの前に入れた。
というわけで修正した電源部の回路図を上記に示す。R23は手持ちの抵抗の関係で変更した。