おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

7C5 CSPPアンプ・回路変更

+B1の動作チェックの時に、電圧増幅段は半導体だと勘違いしてしまった。実際はFETと3極管のカスコードで、3極管がヒートアップするまで電圧増幅段に電流が流れない。+B1が無負荷の状態だと500V以上になる恐れがある。JJのブロック電解コンデンサの耐圧は500Vなので、規格を超えてしまうかもしれない。

 

6T9_CSPP_power_schematic.gif 上記は元にした6T9 CSPPアンプの電源部。+B1はコンデンサが2階建てでブリーダー抵抗を入れている。これを手持ちがあるからと平屋にしたのが間違いだった。

 

VNH0505623_1.jpg 調べてみると、JJのブロック電解コンデンサには規格が560VのVNHというシリーズが存在することがわかった。500V耐圧のコンデンサに2個追加して2階建てにするのは嫌なので、このコンデンサに交換する。

 

7C5_CSPP_power_schematic0.gif LTspiceでシミュレーション回路を組んでみた。

 

7C5_CSPP_power_waveform01.gif AC100Vでの値でシミュレーションしているが、それ以上だと電源オン後に3極管がヒートアップするまで500Vを超えてしまう。

 

7C5_CSPP_power_waveform0.gif 加えて、電源オフ(ここでは20秒)後にヒーターが冷えると電圧がなかなか落ちていかない。

 

7C5_CSPP_power_schematic1.gif シミュレーション回路のブリーダー抵抗を200kΩとし、CRフィルタの前に入れた。

 

7C5_CSPP_power_waveform3.gif 電源オフ後2分程度で数Vまで落ちることがわかった。

 

7C5_CSPP_power_schematic2.gif というわけで修正した電源部の回路図を上記に示す。R23は手持ちの抵抗の関係で変更した。

 

7C5_CSPP_schematic4.gif 全体回路図を上記に示す。 組み上がってうっかり電源オンする前に気がついて良かった。