おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

7C5 CSPPアンプ・7N7を7AF7に差し替えてみる

手持ちに7AF7が2本あるので差し替えてみようと思う。7AF7と7N7はピン配置が同じでヒーター電流などが異なっている。7N7は6SN7GTと特性が同じだが、7AF7は12AU7に近いかんじ。

 

7AF7 6.3V0.3A μ=16 2100μmhos

7N7 6.3V0.6A μ=20 2600μmhos

 

7C5_CSPP_outside8.jpg とりあえず差し替えて聴いてみようというわけで、試聴したのだが私の駄耳では7N7と7AF7で区別がつかなかった。

 

そこで特性はどんなものなのか、調べておくことにした。もし特性が良かったら、最終的に7AF7を採用しようと思う。

 

7C5_CSPP_schematic_7AF7.gif 最初に実測した電圧を赤字で示す。

 

7C5_CSPP_characteristic3.gif 諸特性を上記に示す。7AF7はカスコード段に使っているので殆ど差は出なかった。ドライブ能力の差なのか出力はすこし低くなった。消費電力は4W程度減った。

 

7C5_CSPP_freq_Lch_NFB_7AF7.gif アナログディスカバリーで測定したLchの周波数特性。

 

7C5_CSPP_freq_Rch_NFB_7AF7.gif こちらはRchの周波数特性。

 

7C5_CSPP_freq3.gif マニュアル測定した周波数特性。7N7の場合と殆ど差は無い。

 

7C5_CSPP_crosstalk2.gif クロストーク特性。残留ノイズが左右チャンネルで同じだったので2本の線が揃った。20Hz〜20kHzでは-78dB以下。

 

7C5_CSPP_distortion_Lch1.gif クロストーク特性の測定までは良かったのだが、Lchの歪率特性は小出力でうねるヘンテコなカーブになった。

 

7C5_CSPP_distortion_Rch1.gif Lchはたまたまだと思ってRchを測定したら同じカーブだった。一体これは何なんだろう?

 

以前にも同じような特性が別のCSPPアンプであったような気がするのだが思い出せない。このカーブを見たら7AF7を採用する気が失せた。7N7で十分なんじゃね?

 

というわけで今回は備忘録として残しておくことにした。