簡単に配線チェックをした後、+Bに8.7kΩのダミーロードを接続して電源オンし、グリッド電圧を72Vに調整。続いて71Aを挿して電源オン、カソード電圧を111Vに調整する。とりあえず各部の電圧を確認、特に問題なさそう。
SP端子にDMMをACレンジにして接続、RCA端子に指を触れ電圧が上昇するのを確認。動作一発OKだ。6Z-P1シングルアンプで起きたような発振の兆候はみられず。
各部の電圧を測定。フィラメント電圧のLch 4.94V、Rch 4.98Vは3端子レギュレータTA4805Sの基準電圧のバラツキだろう。
簡単に諸特性を測定。高域が伸びている。残留ノイズは問題なし。裸利得は23〜24倍で、1号機の26倍に対しすこし低め。これはFETのgmの差だと思う。
Analog DiscoveryでLchの周波数特性を測定。高域が素直に落ちていっている。
高域は素直に伸びているが、低域はやはり落ち込みがある。SE-7K4W-GLのインダクタンスをLCR-T4で測ってみたら107Hと101Hだった。チョークと並列で100H//30H=23.1Hのインダクタンスでは低域を伸ばせないのか。
Lchに1kΩをつないでNFBをかけた周波数特性を測定。NFB量は7.2dB。高域に小ピークが生じている。
1.2kΩにしてみたらほぼフラットになった。NFB量は6.2dB。位相補正容量を入れないのならこの程度が良いと思う。
NFB有り無しの特性を重ねてみた。1.5Hz〜2Hzにある小ピークは、パラレルフィードの47μFとOPTのインダクタンスによる直列共振と思われる。NFB有り無しでなぜピークがずれるのかよくわからない。
次回はNFBをかけた時の詳細な特性を測定する予定。