カソードバイパスコンデンサを追加した5A6シングルアンプだが、カソード〜+Bへの信号ショートループのコンデンサを削除し、カソードバイパスコンデンサを増量する改造を行った。
回路図を上記に示す。C2を削除、C15を100μFから330μFへ増量した。
変更した真空管ソケット周り。コンデンサが奥まっていてハンダゴテが入らないので、立ラグを外して160V330μFに交換した。
Lchの改造前後の差は、数Hzでのレベルのわずかな違いに留まった。
諸特性に差異はなかったが、クロストーク特性は低域が悪化、20Hzでは-72dBから-64dBとなった。
改造後に試聴してみた。改造前に試聴しておかなかったのであくまで記憶の中ということになるが、違いがわからない。1Wのミニワッターとしてはスケール感は十分あるし、決して腰高な感じはない。音場感も十分だと思われる。雑味のない直熱管サウンドだ。